今回は、遠い遠い昔。
600万年前に人類が生まれた頃の話をしようと思います。
それは、狩りが生きる術だった時代。
スマホやテレビ、パソコンはおろか、雨風をしのげる頑丈な家も有りません。
もちろんコンロや調味料なんてものも無く、食料にしていたのは素材そのもの。
木の実、草、狩った肉といったところです。
そして狩りをするのです。
槍や弓矢を手に持ち、動物を追いかけて走り回る。
今の時代でいえば、小学生ぐらいの運動量でしょうか。
“ナッツや野菜、肉を食べ、運動をする”
何十万年も経ったこの文明時代の中でも、人類の基本は変わっていません。
そこで今回は、狩りに生きていた頃の人類の生活から、健康的に生きるヒントを考えてみたいと思います。
健康的に生きるヒント
1.太陽を浴びる
昔の人は、太陽がのぼると同時に1日をスタートさせていました。
陽の光を浴びることは、精神的にも良い影響をもたらします。
美容の観点から”紫外線は肌に悪い”とされてきました。
間違ってはいませんが、全く太陽の陽を浴びないのは心身ともに不健康街道まっしぐら。
「休みの日はお昼まで寝ていたい」「朝外に出るのはめんどくさい」という方は、朝の15分間、手の甲を陽の光に当てるだけでも十分です。
2.常に動き続けている
午前中は狩りに出かけ、午後は土器や道具作りに勤しむ。
弓矢、槍、糸、釣り竿。なんでも一から作ります。
大量生産できる工場など無かった時代ですから。
1日のほとんどは頭より体を動かしていました。
それに比べ、今の私たちの生活はどうでしょうか?
移動は車が基本。
東京は車がなくても暮らせますが、代わりに電車では席の取り合いが始まります。
すぐに座りたがる現代人。
趣味は映画、ゲーム、NetFlix、スポーツ観戦…etc
デスクワーク職ならあら大変。平日は1日のほとんどが椅子の上です。
最近は、「座りっぱなしが寿命を縮める」という研究結果も出ています。
最低でも1時間に1回は、必ず席を立つようにしましょう。
3.食材は素材を生かす
食材の調理法は蒸す・焼くが基本。
揚げ物やファストフードなんてありません。
もちろん、砂糖やマヨネーズなどの調味料もです。
空気や土や海が今よりも汚染されていない時代だったので、食材の栄養価も今とは違いました。
食べられるものが限られていた時代。
今日一日を乗り切るのに必死で、食べ物の好みや味なんて気にしていられません。
手間をかけずに栄養を摂る。
強制的に素材そのままを食べるしかなかったのです。
熱の通しすぎは食材の栄養価を逃がし、濃い味付けは体に良くありません。
健康的な食生活を送りたいなら、昔の人が食べていそうなものに近づけることを意識しましょう。
4.自然に触れる
東京都の人口増は進み、反対に地方は過疎化の道をたどります。
イルミネーション、プロジェクションマッピング、都会の夜景など”人工的な癒し”がどんどん増え、より自然を楽しむということから遠ざかっているように感じます。
室内はクーラーで温度調節され、電気があるおかげで時間を気にせず起きていられる、便利な時代になりました。
しかし、気温や気候、外の明るさに左右されずに生きられるようになった反面、代償として暑さ・寒さに弱くなり、視力は落ち、体内時計が乱れ、自律神経失調症などの不調につながっているのです。
私たち人類も元は自然から生まれた身。
自然に作られた景色や香りに触れ、鳥の鳴き声や水の音、そよ風を感じることが、ストレス軽減に大きく作用します。
ストレスが溜まっていると感じた時、何かに疲れてしまった時は、積極的に自然に触れる行動を取ってみることをおすすめします。
5.ストレスを溜めない
テレビ離れが進んでいると言われていますが、代わりにXやInstagram、TikTok、YouTubeなどのSNSが台頭し、自分が見たい情報を選んで見に行ける時代になりました。
一見良いことに思えますが、得られる情報量が多すぎて脳が疲れてしまったり、キラキラした生活を送る他人と容易に比較できる環境に、病んでしまう人が増えているのが現状です。
知らない方が幸せなこともあります。
昔はテレビやパソコン、スマホが無くても自分の家に帰り、生活できていました。
常にスマホを見ていないと落ち着かない人は要注意。
デジタルデトックス。一日行うだけでも気づきはあります。
ぜひお試しあれ。
6.暗くなったら寝る
電気もない時代の明かりは、太陽、月、火。
昔の月は今よりも明るかったようですが、それでも限界はあります。
火も永久に絶やしておくことはできないでしょう。
暗くなれば狩りも道具作りもできません。
やることがなければ寝るのです。
まぁ、安心してください。
この便利な時代に、夜の7時から真っ暗な部屋で過ごせとは言いません。
ただし、質の良い睡眠を取りたいのであれば、遅くとも寝る1時間前までにはスマホやパソコンは手放し、暗めの部屋で過ごすことをおすすめします。
いかがでしたでしょうか?
体調がすぐれない時、気持ちが落ち込んでしまう時は、人工的なものから離れ、昔の人の生活を真似してみると改善されるかもしれません。
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